〜日々の小さな歩みの中に宿る力〜

この「神は細部に宿る(God is in the details)」という言葉は、西洋においても深く浸透していますが、日本の茶道に息づく精神性と驚くほど共鳴します。

世界的なベストセラーである「聖書」にも、次のような教えがあります。
「最も小さなことに忠実な人は、大きなことにも忠実であり、最も小さなことに不忠実な人は、大きなことにも不忠実です。」(ルカによる福音書 16章10節)。
これは、イエスが、日常の些細な行いの中にこそ、その人の真価が表れると説いた言葉です。小さなことへの誠実さこそが、大きな責任や信頼を築く礎となる―この普遍的な真理は、「神は細部に宿る」という千玄室大宗匠の精神と深く響き合います。

聖書と茶道―異なる文化と時代背景を持ちながら、この二つは「小さきことの中に、真理が宿る」という一点において、深く、そして美しく共鳴し合っています。

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